バイカモの中でも蒜山産は葉が長いのでヒルゼンの名がつけられた。以前はよく食用にされていた(おひたし、油炒め)
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蒜山植物辞典(蒜山の植物)
岡山県には2,500種の植物が自生し、ここ蒜山にはその8割にあたる2,000種があるといわれています。外来植物が多いのも蒜山の特徴でもあります。
蒜山の名のついた植物
岡山県指定天然記念物
北方系の植物
アカモノ | カタクリ | イワカガミ | マルバダケブキ ※危 |
マイヅルソウ | ショウジョウバカマ | イワショウブ ※危 | コケモモ ①※絶 |
コケモモ ※絶 | ネバリギラン ②※絶 | ミツガシワ ③※準危 |
(※危) 危急種 (※絶)絶滅危惧種 (※準危)準危急種
①コケモモ→中蒜山頂上付近に自生していたが絶滅の危機にある
②ネバリギラン→ノギランに似ている。花穂や茎が粘るので名がついた
③ミツガシワ→教育指定天然記念物/氷河期の逃げ残り植物。3枚の小葉がカシワに似ている
野に咲く花々
イカリソウ | イチリンソウ | ニリンソウ | ヒトリシズカ | フデリンドウ | ユキザサ |
オカトラノオ | ササユリ | アキノキリンソウ | マツムシソウ ※準危 | リンドウ | ヤマラッキョウ |
ウメバチソウ | シロバナタンポポ① | サクラソウ②※県)絶 国)絶 |
(※危) 危急種 (※絶)絶滅危惧種 (※準危)準危急種
①シロバナタンポポ→日本在来種。タンポポは交配種が多い
②サクラソウ→以前は蒜山各地に見られたが、環境の変化や盗掘により激減。希少植物として保護する予定。
湿原に咲く花々
モウセンゴケ | ノハナショウブ | サワヒヨドリ | トキソウ ※県)準危 国)絶 | ゴソウ(タイツリスゲ) | オオバギボウシ |
ヌマトラノオ | カキラン | ノハナショウブ① | クサレダマ② | チダケサシ③ | キセルアザミ④ |
アケボノソウ⑤ |
(※危) 危急種 (※絶)絶滅危惧種 (※準危)準危急種
①ノハナショウブ→ハナショウブの原種となった植物
②クサレダマ→樹木のレダマに似ているというので名づけられたが、あまり似ていない
③チダケサシ→東北ではチダケ(チチタケ)を茎に刺して持ち帰った
④キセルアザミ→花が下向きにキセルのような形で咲く
⑤アケボノソウ→花冠の斑点を夜明けの星空に見立てた
木に咲く花々
コアジサイ | ウリノキ | オオバアサガラ | ユリノキ(チューリップツリー)① | サルナシ② | ハナイカダ③ |
①ユリノキ→北米原産。葉の形からハンテンボク、ヤッコダコノキ、グンバイノキなどの別名がある
②サルナシ→雌雄異株。野生のキーウイフルーツ。蔦は丈夫で強く、かずら橋に使われている。
③ハナイカダ→雌雄異株。葉の真ん中に雄株には雄花、雌株には雌花をつけて受粉した雌花は結実する
年に2回、異なる花・センボンヤリ(千本槍)
春には開放花(他家受粉)、秋には30~50cmの茎に先のとがった閉鎖花(自家受粉)をつける。これを大名行列の千本槍に見たてた。結実して綿毛をなびかせる。三平山登山道脇によく見られる。